この世からカギが消えて困ることベスト3

現代社会において「カギ」のない生活など考えられませんが、それこそ人類の歴史が始まったばかりのころは、そんなものは無かったはずなのです。
わたしたちは「カギ」のおかげで、安心して日常生活を送ることができています。もしも「カギ」が無くなってしまったなら、誰も安心して外出することはできないでしょう。もちろん、トイレに入ることだっておいそれとはできませんから、たぶん誰か信頼できる人物に見張りを頼むことになるでしょう。
お金や貴金属など、貴重品の全ては、常に持ち歩くことになります。銀行に預けたとしても、カギがありませんから誰でも侵入出来てしまいます。高額の盗難保険がかけられることでしょうから、利用者にその負担のしわ寄せが回ってきます。銀行にお金を預けるならそれなりの出費を覚悟しなければならなくなります。

治安は間違いなく悪化しますし、ご近所の信頼関係にもヒビが入るはずです。カギがない以上、常にだれかに勝手に侵入されるのではないかという疑心暗鬼が生じます。他人を信頼すること自体が難しくなるかもしれません。
つまりカギがなくなってしまった世界というのは、まさに大昔の人類の生活に戻ることを意味します。貴重品はしまうのではなく、隠すべきものになります。セキュリティーという概念は全く違ったものになることでしょう。いつでもどこでも、知らない誰かの侵入に怯えることになるのです。そうした生活など、もはや考えられないのがわたしたち現代人ですが、人類の歴史からみればついこのあいだまでは「そういう時代」だったのは間違いありません。

わたしなりに考える「この世からカギが消えて困ることベスト3」とは、常に安心していられる快適な生活がなくなること、自分以外の人間をどうしても疑いのまなざしで見ることになること、そしてなにか事件が起こったときに、あまりにも犯行が可能な人物が多すぎて、検挙することが難しくなるであろうことです。