俺なりの鍵をなくさない方法はコレだ!

うちの嫁はすぐにものを無くす。特に手のひらサイズより小さなものはすぐ無くす上に何とも見つけにくい場所に無くしてくれるので、スマホは画面の大きなものを使用しているし、財布はもちろん長財布だ。だけど嫁と出会う前に付き合ってきた女性たちは、しっかりしていたけれどしっかりし過ぎて俺の失敗や失態をいつまでも覚えていてねちっこく責めてくることが多々あったのだが、嫁の場合はよくも悪くも忘れやすいので、その点気が楽なところもある。なるべくカード類は持たせず、必要最低限の現金しか持たせないようにしているので被害はだいぶ減ったのだが、それでもどうしても嫁にとって無くしやすいものがある。それは鍵だ。

初めて嫁が鍵を無くしたのは、結婚して3ヶ月後のことだった。会社に泣きながら電話してきた嫁を、その時点ではまだ可愛いと思えた。だけどそれが二度三度も続くとさすがの俺も嫁に対して不信感を抱き、4度めに無くしたときはとうとう大声を出してしまった。どうかDV夫なんて呼ばないでほしい。嫁が無くすたびに錠前ごと取り替えなくてはならないので、交換費用もバカにならないのだから。それにしてもどうして嫁はそんなにしょっちゅう無くすのか、観察してみたところ、嫁は一つのことをずっと続けていられず、次々と他のやるべきことを見つけてしまうということに気づいた。だから鍵を持っていても、他のことが気になればその場に鍵をポイと置き、そのことをすっかり忘れて次のことにとりかかってしまうのだ。そこで俺なりの鍵を無くさない方法を伝授することにした。その方法とは、鍵にチェーンをつけ、そのチェーンをカバンの取っ手とつなぐという方法である。これなら手から離しても見つからなくなることはない。

それを実践してからというもの、嫁が鍵を無くすことはなくなった。お願いだから、カバンごと無くすなよ、とはきつく釘をさしている。